教えるのが上手い人が心がけること
職場や教育現場など教えるということは日々行われています。
分かりやすい人もいれば、分かりにくい人もいます…
仕事ができるからと言って、後輩や部下を育てるのが下手な人もいるでしょう。
教えるのが下手な人は、
何が一体問題なのでしょうか?
まず、言えることは、教える側が素人だということ。自分が学んできた形しか知らず、その型にはめようとする。多様な背景を持つ相手に対して、教え方を学ばずに教えようとしている時点でうまくいくわけがないのです。
よく専門職の方で学校教育に携わっている方からよく相談があります。
例えば、
看護師が病院現場で新人に対して1対1~数名に対して指導をすることを取り上げてみます。手取り足取り四苦八苦しながら指導することも可能でしょう。
それが仮に大学や専門学校などで40名の学生に授業実施となればどうでしょうか?
なかなか思うように上手くいかず、途中で辞められる方が多々おられます。
上手い人と下手な人は顕著に差が出ます。その差はいったい何なのでしょうか?
【下手な人の特徴】
- 相手の目を見ない
- 高圧的
- 相手のやる気のせいにする
- 自分の過去と比較する
- 最近の~は○○だと言う
- 相手の知らない専門用語を多用する
- 単調
- まとまっていない
- 長い
- 早口
- KDDI (勘・度胸・勢い・出たとこ勝負)
- 上から目線
逆にうまい人の特徴は…
【上手い人の特徴】
- 相手(全体)の目や反応をみている
- 柔らく、語りかける口調
- 共感をもとめる
- 急がない
- 説明がていねい
- 何がわかっていないか確かめてくれる
- ペースを作ってくれる(必要なら待ってくれる)
- 今一体何をすればいいかがわかる
- 随時、確認をする
- 話し方に抑揚がある
- 怒らない
- 聞く・書く・考える・発言するをしっかり区切る
想像つきましたか?教え上手・下手は正反対です。
教え上手の特徴をシンプルに言えば、
「自分本位ではなく、相手の立場で物事を考え、教えることができる」
ということです。
ただ、言うは易く行うは難しです。
どういうことかというと、自分と相手の「学び方」が異なるということです。
学び方のスタイルについては、たくさんの理論がありますが、ここでは代表的なものを紹介します。
- 見たり聞いたり、読んだりするタイプ
- じっくり考えるタイプ
- 動くことによって学ぶタイプ
- フィーリングタイプ(感覚タイプ)
- 話すことによって学ぶタイプ
大体この5つのジャンルに分かれます。
でも学校での一般的な学びは圧倒的に「見る、聞く、読む」が主流です。
英語で「Chalk Talk」といいます。チョーク(黒板)を用いて話をするやり方。
このことが理解できると、授業の中に別のタイプに対する伝達方法ができないといけません。教えることがうまい人は、教え方の幅があるということです。
100人いれば100通りの教え方があると思っておいた方がいいでしょう。
テストやレポートを課した際に、彼らのパフォーマンスが思っている以上に低い場合は彼らを攻める前に自身の教え方・伝え方を疑うべきです。
できる人こそ他の人が「できない・わからない」が理解できないと言われています。
学生時代から学び方が異なる人たちとたくさん交流をするなどして経験を積むことも将来に活きますのでおすすめします。